11月

 

 

 

20(金)   ニール・ヤングの長尺ギターソロ

 

 

 

 今日は残業だった。夕方、いつもなら片付けて帰り支度を始める時分に高木に登って剪定をした。暗がりのなかでの剪定。なかなか得難い貴重な体験だった。仕事が終わったのは 7:30 。

 その日の現場は茨城県守谷市にあるマンションだった。帰り道、常磐道ののぼり方面は事故で渋滞。会社に着くのが何時になるかちょっと見当がつかない。

 ぼくは運転しながらアイフォーンでニール・ヤングを聞いていた。車中ぼくひとりだったので気兼ねなく大きな音で聞いた。

 

 ニール・ヤングの長尺ギターソロはささくれ立った気分に実によくなじむ。

 

 

 

19(木)   キース・リチャーズ

 

 

 

 ミック・ジャガーの誕生日に、彼あてに高価なワインが届く。いっしょにカードが添えられている。カードには「もう自分のトシなんか数えたくもないだろ」と書いてある。贈り主は、キース・リチャーズ。

 ちょっと前に何かで読んだ話なので記憶があいまいだ。もしかしたらミックとキースの立場が逆だったかもしれない。けどこの皮肉のきいた文章はいかにもキースらしい。

 

 

 キースがソロ名義の新作をリリースした。創作意欲はいまだに衰えていない。

 その昔、アメリカのギター雑誌に人気ロックギタリストのランキングが載っていて、" 今にも死にそうなギタリスト " のカテゴリー (1970年代にはそんな突拍子もない人気投票があったのだ) でキースは常に上位にランクインしていた。その当時彼はクスリでヘロヘロだったから。そんな危うい時代をくぐりぬけて来ただけに、今も現役で活動している彼の姿はぼくの胸を打つ。

 

 

 偉大なるロックンロール・ゾンビは来月に誕生日を迎える。72歳になる。