4月

 

 

 

29(土)   華麗なる香山家のタフでハードな歴史

 

 

 

 香山ピエールなる人物をご存知ですか?香山ピエール氏は小さな女の子に人気の着せ替え人形のオモチャ、香山リカのお父さんである。もちろん実在の人物ではない。彼の経歴は実に興味深い。彼は結婚し、子供をもうけ(リカちゃんは次女)、その後家族を残して失踪してしまう。行方不明の状態を長く続け、その後ようやく家族のもとへ帰って来る。

    いちおう断っておきますがこの経歴は架空の物語です。オモチャ会社の社員がリカちゃんワールドを女の子たちに楽しんでもらうために設定したものです。

    ぼくはオモチャの人形、香山ピエール氏に与えられた経歴を知った時、その破天荒さに強く惹かれた。彼の職業は指揮者で、世界的にも名が知れているそうです。家族を残して行方をくらませてしまう有名な指揮者という設定がすごく魅力的。

 ピエール氏が不在の間、妻の織江はブティックを経営しながら女手ひとつで子供たちを育てあげた。華やかに見える香山家だが実はタフでハードな歴史があるのだ。長い放浪の末ピエール氏が家に戻って来た時、織江は彼のほほに平手打ちでもお見舞いしたのだろうか?娘のリカたちは長いことごぶさたしていた父に心を開くことができたのだろうか?とても気になる。

 

 

 

25(火)   衣笠さち雄・衣笠さち代

 

 

 

 先日の夕方、ラジオでプロ野球の中継をやっていた。解説者は衣笠祥雄だった。昭和50年代、赤ヘル軍団と呼ばれた広島カープの中心選手だった人です。

 この広い世の中には、衣笠さち代という名前の女性も存在することと思う。銀行の店頭で、あるいは産婦人科の待合室で窓口の人が「衣笠さち代さ〜ん」と呼びかけたとき、偶然居合わせたファンが「何故こんなところに鉄人が⁈」と慌てふためくシーンを想像してひとりほくそ笑む四月の夕暮れ時でした。

 

 

 

18(火)   サクラの季節

 

 

 

 朝、出かけるときは小雨が降っていた。カッパを着て会社へ自転車を走らせていると芽吹いたばかりの若葉や小枝などが道路に落ちているのが目についた。ぼくはぜんぜん気がつかなかったけどきのうの夜は風も強かったみたいだ。大きなサクラの木が何本か植えてあるそばの排水口は、サクラの花びらが雨水をせき止めてしまっていて周りに大きな水たまりができていた。

 庭に植えた木の落ち葉が隣の家の敷地内に落ちてトラブルになる話はよくあるけど、サクラの花びらの苦情って聞いたことがない。みんなサクラが好きなのだ。

 サクラが満開になっても、桜吹雪がはらはらと舞い落ちたとしても今のところは特に心が動かされることもないワタクシですが、もっと歳をとったらサクラの開花を待ち焦がれるようになるのだろうか?花を見て、「今年もサクラの季節を迎えることができた。ありがたいことだ」と両手を合わせたりするのかな?