8月
26(日) チャック・ベリーあれこれ
かつてチャック・ベリーはツアーで全米を回る時、その都度現地でバックバンドのメンバーを調達したそうだ。「自前のバンドを組むとカネがかかるからイヤなんだ」とチャックは言っていたそうな。ケチなんでしょうか?
チャック・ベリーがニュージャージーに来たとき、ブルース・スプリングスティーンがバックバンドをつとめたことがある。1970年前後のことだろう。「よう、若いの。今夜は稼ごうぜ」チャックは地元で雇ったミュージシャン達に声をかけ、ロックンロールを演奏し、ステージを終えるとそそくさと帰っていった。アツいハートのロックミュージシャンというよりは、有能なビジネスマンといったおもむきだ。
映画「バック・トゥー・ザ・フューチャー」のなかで1955年にタイムスリップしたマーティーがダンスパーティーで「ジョニー・B・グッド」を演奏するシーンがある。その斬新なサウンドにシビれたマーヴィン・ベリーという名の若い黒人ミュージシャンは、急いでいとこに電話をかけ、「おい、チャック、これ聴いてみろよ」と受話器越しにマーティーの演奏を聴かせた。マーヴィン・ベリーのいとこのチャックって・・・・電話の向こうの相手はチャック・ベリーだよなきっと。