9月

 

 

 

29(日)   炊飯器

 

 

 

 炊飯器がこわれた。で、新しいのを買いに家電量販店に出かけた。

 炊飯器売り場には5000円出せば買えるシンプルなものから十万円以上するハイスペックモデルまで並んでいた。スチームで炊くとか、IHとか、内釜の素材などのこだわりによって値段が変わってくる。

 毎日食べるゴハンだからおいしく炊けるほうがいい。だけどガサツなぼくの舌で、1万円の炊飯器と、5万円ので炊いたゴハンの味の違いがはたして分かるものだろうか?どのくらいの値段の品を買えばいいのか、考えがぜんぜんまとまらない。

 結局ぼくは7000円でお釣りが来る炊飯器を買った。タイマー機能しか付いてない単純な炊飯器、3合炊き。もしハイスペック炊飯器を買ったら劇的においしいゴハンを毎日味わえたのかもしれない。でもまあフツーの味のゴハンが食べることができればそれでじゅうぶんです。

 

 

 

1(日)   セプテンバー

 

 

 

 ゆうべのギグで矢吹ジョーのごとく真っ白に燃え尽きたおれは、朝になっても布団の中でいつまでも起き上がれずにいた。つけていたラジオから竹内まりや「セプテンバー」が小さな音で流れてきた。そっか、今日からもう9月なのだ。

 この歌はまるで夏の終わりを告げる季語みたいだ。高校野球が終わっても、秋の虫が鳴き出してもまだ遊び足りない人たちへの戒めの歌。

「セプテンバー」のレコーディングにエポがバックコーラスで参加している、らしい。断言できないのは記憶があいまいだから。