9月

 

 

 

29(木)   ポルシェ911Sのバンパー

 

 

 

 仕事を終えた夕方。現場から会社へ戻る道は渋滞していた。ぼくが運転するダンプの前を古いポルシェが走っていた。バンパーの表面がゴムでおおわれていた。

 ゴム付きのバンパーってなんかすてきだ。「多少のかすり傷はおたがい大目に見ましょうよ」的な大らかさを感じさせる。もちろん実際に誰かにぶつけられたとしたらオーナーはアタマに来るけど(それゃ当然だ)、ゴムがついたバンパーというのは本来のバンパーの目的をあらわしているようで好ましい。最新のクルマのバンパーはボディと一体化しているのがほとんどだ。

 

 

 ゴム付きバンパーを見て気持ちがなごむのは、ぼくが古い型の人間に属している証拠なのでしょう。

とてもきれいなクルマなので撮ってしまった。オーナーさんどうもすみません
とてもきれいなクルマなので撮ってしまった。オーナーさんどうもすみません

 

 

 

23(金)   ナカジマくん

 

 

 

 長寿人気アニメ「サザエさん」の中に、ナカジマくんという名の少年がいる。カツオの親友で、誘い合わせてキャッチボールなどして遊ぶ。仲良しなのである。

 このナカジマくんを見ると必ずと言っていいほどぼくは旧日本軍の兵隊さんを思い出してしまう。どうしてそういう連想をするようになったのか、ぼく自身にもわからない。戦争を題材にした小説 (たとえば「ビルマの竪琴」とか )を読んだ時にナカジマという登場人物がいたのかもしれない。理由はわからないけど、とにかくナカジマくんを見ると勝手にアタマのなかに日本兵が登場するのだ、パブロフの犬の条件反射のように。しかも勇ましい兵隊ではなく、南方の戦線で武器も尽き、味方の援護もなくボロをまとって撤退を続ける憐れな姿を思い浮かべてしまうのだ。彼がかけている丸メガネと関係があるのか?

 久しく「サザエさん」見てないけどナカジマくん元気かな。

 

 

 

20(火)   バスの日

 

 

 

 きょう9/20はバスの日だそうです。日本バス協会にはイメージキャラクターがいます。セバスちゃんという名のかわいいバス。たぶん女の子。もちろんパパとママもいる。三人揃って(3車というべきか)セバスファミリー。セバスチャンという名前とシャレをかけたいがために、強引に "セ" をアタマに持ってきたのだと推測する。日本バス協会の力業ですな。

 

 

 

11(日)   ピアスと老眼

 

 

 

 ぼくはピアスの穴を4箇所開けている。両耳たぶにひとつずつと左右の乳首にひとつずつ、合計よっつ。20代のころに開けた。

 以前はピアスを身につけて出かけることもあったけど今はほとんど付けない。乳首ピアスに至っては今まで誰にも見せたことがないんじゃないかな。「なんでそんなところにピアシングしたのだ?」と問われても返事に困る。そういやなんでだろ?

 放っておくと穴はふさがってしまうのでときどきピアスを穴に通す。悲しいかな老眼が始まっていて、近くのものが見えにくいので乳首にピアスをするのがけっこうしんどい。クビをかたむけ、なるべく遠目にしてなんとかピアスを通す姿は我ながらかなりこっけいだと思う。とても人に見せられたものではない。