1月

 

 

 

31(火)   バタヤン

 

 

 

 構えたギターが高い位置にあるギタリストといえば、日本においては何と言ってもバタヤンこと田端義男であります。若いかたはご存知ないかもしれない。惜しくも2013年に亡くなった。享年94歳。

 彼は地方巡業にしろテレビの歌番組の出演にしろ、リハーサルをしなくても全然平気なタイプの歌い手だったそうです。バタヤンがこだわったのはギターアンプと自分との距離だそうです。アンプと自身との間合いが適正なものであれば彼は常にグッドなサウンドを奏でることができた。バタヤンかっこいいな。

 

 

 

30(月)   ストラップの長さについて考える

 

 

 

 立ってギターを弾くときには、ストラップを使って肩からギターを吊るしてギターをかまえる。その時のギターの高さはその人の好みなんだけど、大抵のひとはギターが高い位置にあるほうが演奏しやすいと思う。低い位置、ギターが腰のあたりだと腕が伸び切ってしまって弾きにくい。なのにどういうわけか、おおかたのロックバンドのギタリストたちはギターを低く構えている。パンクバンドのベーシストに至ってはこれでまともに弾けるの?と心配になるくらいに低いプレーヤーもいる。

 なぜギターを低い位置にするのか?低いほうがかっこいいから。どういう経緯でそのような認識が生まれたのかはわからないけど、とにかくギターは低く構えたほうがクールなんだという暗黙の了解がある。

 だけど何十年も経ったらギタリストの常識も変わるかもしれない。演奏しやすさを優先して胸のあたりでギターを弾くスタイルが主流になっていたりして。未来のギタリストたちはジミー・ペイジの写真を見て「なんでこんなに低い位置にレスポールを構えているのだろう?」と首をかしげるのだ。