3月

 

 

 

31(火)   ショクザイ的ショクサイ

 

 

 

 山を切り崩して斜面に苗木を植えた。今日は一日中この苗木に水をやっていた。自然に生えていた木々を重機でなぎ倒し、いったん更地にしてから改めて苗木を植え付ける。よくよく考えてみるとなんだかヘンな話だ。贖罪という名の、植栽。




30(月)   リーチ




 銀のエンゼルもう1枚でオモチャのカンヅメもらえます。

 

 

 

29(日)   "SUZUKI-san " also known as "KOIKE-san "

 

 

 

「オバケのQ太郎」や、他の藤子不二雄のマンガやアニメの登場人物の中に、縮れ毛でメガネをかけたラーメン大好きおじさんがいる。藤子作品の中でも人気のあるサブキャラなのでご存知の方も多いと思う。あの人の名前なんですが、彼の姓は小池ではありません。彼は鈴木と言います。フルネームは鈴木伸一。鈴木さんは、小池さん宅の一室を借りて下宿暮らしをしています。彼が住んでいる家の玄関には小池という表札がかかっているからこの人の名は小池なんだと思うのもまあ無理はない。鈴木さんは " 小池さん " として認知され、世に広まった。

   ぼくは彼のことを密かに、 " 鈴木さん a.k.a 小池さん " と呼んでおります。「小池さんとして知られる、実は鈴木さん」ってなんかかっこいいな。

 

 

 

13(金)   ヤンキーマインドが不足気味のあなたも、ぜひ。


 

 

 ぼくは" ヤンキーマインド "をほとんど持ち合わせていない。「若いころはヤンチャしてた」とか「ケンカで殴られたせいで今も鼻が少し曲がっている」「盗んだバイクで暴走行為をした」などの武勇伝も全然ない。ワイルドなエピソードとは縁のない人生を送っている。

 ぼくと同様、血液中にヤンキー成分が不足している草食系のあなたに朗報です。きのう3/12、" 龍が如く " シリーズの新作 " ZERO 誓いの場所 " が発売されたんです。夜の歓楽街を舞台にカネ、オンナ、バイオレンスに満ちた、オトコの欲望全開のアクションアドベンチャーゲームであります。

 リアル社会では地味に生きるぼくもバーチャルの中では夜の街を肩で風切るシブい漢 (オトコと読んでください) になれるのだ。テッペンとったらぁ!

 けど考えてみると、おれプレステ持ってない。そもそも部屋にはテレビすら置いてないのでした。バーチャルチンピラにすらなれねぇ。

 

 

 

8(日)   兄の弾くギターと、弟の弾くギター。そのプレイの違いについて考える。


 

 

 オーストラリアが生んだ偉大なるヘヴィロックバンド、AC/DCのふたりのギタリストが実の兄弟であることはよく知られている。派手なパフォーマンスでリードギターを弾く弟アンガスと、堅実なプレイでバンドを下から支える兄マルコムのヤング兄弟は AC/DC のオリジナルメンバーであり、今もバンドを動かす原動力であり続けている。


 ジャーマン・メタルの重鎮バンド、スコーピオンズのルドルフ・シェンカーはギターソロのパートはもっぱらマティアス・ヤプスに任せ、彼自身はバッキングに徹している。たかがサイドギターとあなどることなかれ、試しに Blackout (1982年発表のアルバム" Blackout " のオープニングナンバー) のイントロを聞いてみるといい。Eのパワーコードを刻んでいるだけなのだけど、そのプレイにはひとつのことを愚直にやり続けた者のみが持つ、突き抜けた美しさがある。魂のこもったガッツあるプレイだ。

 ルドルフの弟マイケルもギタリストである。早弾きプレイの中にも歌心を感じさせる彼のフレーズには天性の華やかさがある。1980年代に自身の名を冠したマイケル・シェンカー・グループを結成、人気を博す。けれど彼は周りの人とうまくやっていけるタイプではないらしく、バンドの他のメンバーと何度も衝突を繰り返し、マイケル・シェンカー・グループ以降、浮き沈みのはげしい活動を行っている。

 彼らの実際の性格はわからないけど、シェンカー兄弟の音楽活動から察するに、地道にやるタイプの兄と、奔放な弟という感じみたいだ。


 1990年、飛行機事故で亡くなったテキサス出身のスゴ腕白人ブルースギタリスト、スティーヴィー・レイ・ヴォーンには3歳上の兄がいる。この兄、ジミー・ヴォーンも弟同様プロのブルース・ギタリストなのだけどそのプレイスタイルはまるで違う。たたみかけるように弾きまくる弟スティーヴィーに対し、兄ジミーはトラディショナルな香りがするブルースやロックを得意とする。スティーヴィーがブルース界のイノベーターだとすれば、ジミーはブルースの伝統を守る継承者であります。


 

 

 ヤング、シェンカー、ヴォーン、3組の兄弟ギタリストについて長々と書いてきました。この兄弟たちを見ると「地味ながら堅実な兄、派手に弾きまくる弟」というふうにプレイスタイルにわりとはっきりした違いがある。もっともギターをやっている兄弟はそれこそいくらでもいるだろうし「地味ギターの兄、派手ギターの弟」という法則が全ての兄弟ギタリストたちに当てはまるなどと言うつもりはない。けど長年プロのギタリストとしてキャリアを積んできたこの3組の兄弟に関して言えば前述した傾向がある。生まれてきた順番と、ギタリストとしてのスタイルには何か因果関係があるのかな?