7月

 

 

 

23(月)   賞味期限切れソースあるいは秘伝のタレ

 

 

 

 キャベツの千切りを食べるとき、「たまにはソースでもかけてみるか」と気まぐれに思いつく。冷蔵庫をあさってみると奥から出てきたブルドッグソースはヴィンテージ物。賞味期限を過ぎて2年をゆうに超えた熟成の逸品。 

 しばしの熟慮の末、ソースは使わずに再び冷蔵庫に戻した。歳月がソースを極上品に仕上げてくれるのではという思いが捨てきれないのだ、老舗うなぎ店に代々伝わる秘伝のタレ、みたいな。

 

 

 

22(日)   久しぶりにいつもの休日

 

 

 

 美容院に行った。このひと月ほど用事が立て込んで髪を切る時間がなかった。オレ史上最長だった髪を平常に戻したあと、大型家電店でスピーカーを物色し、厳しい午後の日差しを避けるために今はファミレスにいます。

 これからうちに帰って昨日借りた新作DVD「ブラックパンサー」を見て、夕方になったら軽く走る。久しぶりの、いつもの休日の過ごし方。

 

 

 

15(日)   ピアノの発表会

 

 

 

 今日7/15はピアノの発表会の日。ぼくが通っているピアノ教室では一年半ごとに発表会を開く。35℃ごえの酷暑のなか、ぼくはツバの広いボウシをかぶって発表会の会場へ出かけた。

 ぼくの今回の演奏曲は「ある愛の詩」。フランス人作曲家フランシス・レイのペンによるアダルトなナンバーです。年端もいかないキラキラネームのぼっちゃん&嬢ちゃんたちがクラシカルチューンを披露するなか、昭和生まれのオレ様はムーディーな映画音楽を奏でてイノセントな発表会に一石を投じるのである。

 

 今舞台では小さな子どもたちの演奏が続いている。指がまだオクターブを押さえられなくても、足がペダルに届かない背たけでも、堂々とした立派な演奏をする子もいる。さすがです。もうすぐぼくの出番。

 

 駅ナカのパン屋でこの文章を書いています。発表会を終え、演奏者全員で集合写真を撮り、ぼくは帰途についた。家に帰る途中でコーヒーを飲んでいるところ。

 ぼくの演奏は散々だった。練習量を増やして本番に臨んだのだけど結果が伴わなかった。残念。会場にはスタインウェイが常設されていて鍵盤の感触はとても良かった。が、多くのミスタッチをした。終わったことを悔やんでもしかたがない。今後に生かしたい。