9月

 

 

 

26(火)   乙女の祈り

 

 

 

 週に一度のピアノ教室、通い始めてもう5.6年目になる。ピアノの腕前はまだまだだけど、レッスンのときに使うテキストは5冊目に入った。たしか「おとなのためのピアノレッスン」みたいなタイトルの本だったと思う。マンツーマンで30分ピアノを教わっています。

「おとなのためのピアノレッスン」は全部で5冊。最初の1,2冊目あたりはカンタンなんだけど、だんだん難しくなってきて、最後の5冊目はそれなりの難易度の作品集になっている。

 今ぼくが取り組んでいるのは「乙女の祈り」という曲。曲名でピンとこなくても、イントロのメロディーを聴いたらたいていの人は「あ、これ知ってる」と反応すると思う。けっこう有名です。

 ぼくがこの曲を選んだ理由は曲名です。「乙女の祈り」という名のピアノ曲に50代の初老男がチャレンジするところになんともいえないおかしみを感じたから。誰かがやっていることを笑うのはよくないけど、自分のことを自分で茶化すのなら別に問題ないのだ。

 

 

 

14(木)   虹を見て思ったこと

 

 

 

 おとといの夕方、虹が出た。小さな女の子が空を指さしてキャッキャ言っているので何だろうと思ってぼくも見上げたら虹だった。今まで見たことがないくらいの、大きくて立派な虹。

 それを見てぼくが反射的に思い出したのはレインボーという名のバンドのことだった。レインボーは、ギターのテクが抜群で変人のリッチー・ブラックモアがディープ・パープルを脱退した後に結成した彼のワンマンバンド。ぼくが中学~高校生だった頃に人気があった。

 会社からの帰り道、自転車をこぐ足を止めて虹を見ながら「ライブ盤の1曲目はキル・ザ・キングだったっけ、あのイントロはちょっと弾けないよなぁ」などとしばし思いを馳せた。

 それにしても美しい自然現象をみてリッチーのレインボーを連想するなんていささか発想が貧困な気がする。いや別にリッチー・ブラックモアのせいではないですけど。